2020年5月30日土曜日

2020/05/30 まんが万歳

以前から漫画について書きたいと思っていたのは、とんでもない漫画を知っているからだ。古い漫画なのでぼくの同年代や若い人はあまり知らないと思う。
「アストロ球団」と言う。
読まれたことがあるだろうか?
ぼくは残念なことに復刻版で5巻までしか読んだことがないのだけれど、驚くべき内容だ。
巨人・大鵬・目玉焼き、などと言われた野球漫画全盛の頃に描かれたものだと思うのだけれど、ここでは王貞治さんがワンちゃん、投手だった金田さんはカネやんなどと愛称で呼ばれ、ぼくなどは名前も知らなかったのだけれど、「赤バット」の通称で知られる川上哲治さん、歴史的な背景を掘り下げたくなる沢村賞の沢村栄治さん、そして勿論長嶋さんなど歴史的な人物が多く出てくる。

が、驚くのはそこじゃない。
何しろ野球の試合中、それも一試合の最中にばんばん選手が死んでゆくのだ。それも事故ではなく、球のために(笑
例えば憧れの「殺人L字投法」だ。これはムナシ(虚しい、から来た名前だろうか)と言うピッチャーが投げる強烈な回転がかかった変化球なのだ。超スローな球で簡単に打てるのだが、バットに当てたが最後、蛇が絡みつくようにその球がバットを這い上がってきて、バッターを強打し、バッターは死に至る!

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写真はRICOHのコンデジで撮ったもの。
通常の写真は長方形に撮れるけれど、当時写真学生だったぼくには、この正方形のフォーマットが憧れだった。
ハッセルブラッドをはじめとして、このフォーマットで撮れるカメラは高額で手が出なかったから。
カメラがデジタル化されて、正方形撮影が容易になった。
本当ありがたいことなのです。

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ではまた次回に。

2020年5月25日月曜日

2020/05/25 陰謀論(コロナウイルス)

退職金7000万てのは大きく出たね。訓告ってのも普段聞かない言葉でいやらしい処分だ。でもこれ、実は良い解決策がある。コロナ給付金の引き上げだ10万から7000万へのステップアップ。一人の男の退職金としてそれだけ出せるのなら、現役世代にもそれくらいは出せるであろう。これでほとんどの国民が不満解消間違いなしだ。ぜひお願いしたい。

ところでネットを見ていると、「色々問題があっても今の権力者?たちを選んだのは我々国民一人一人なのだ」と言う意見をみかける。でもそれって本当にそうなのかな、と思う。少なくともぼくは何かの事件に絡んで(汚職、賄賂や失言など)名前が上がり、いつの間にか忘れられていった人たちを誰一人として選んだ覚えがない。
それでも“選んだ”と言うのなら自動的にその人たちが選ばれるようなシステムがあるとしか思えない。賢い人がいて選挙のシステムを考えたときに、自分たちへ票が集まるような構造を作ったのだ、と陰謀論好きとしては考えてしまう。
下々が投票できる一握りの議員たちが、段階的にいつの間にか我々がメディアでしか存じ上げないトップの議員たちを擁立する、そんなピラミッド構造があるのではなかろうか。
陰謀だ。陰謀。と冗談はさておき、前回の続きでコロナ絡みの陰謀論を展開してゆこう。

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新型コロナウイルス蔓延を受けて、今後どのような影響が出てくるか。
生きてゆく上で“衣食住”が要として、“食”はどうだろう。食品の多くを輸入に頼っている日本(グーグルで検索すると、2018年度で自給率は37%だそう)では、もし海外からの輸入が減少してしまったら、大変なことになりそうだ。日本には非常食の用意があるのだろうか?これは検索してもヒットがなく、個人に委ねられているのかも、、。“食”はとてもシビアな問題なのではないだろうか。
ぼくはいま東京の西部(多摩地域)に住んでいるのだけど、周辺の古くから住む地主の多くは畑を持ち、人によっては庭に小ぶりながら田んぼまである。越してきた当初は驚いたものだ。でも、生き永らえてゆく上で、これは本来あるべき姿なんじゃないか、と最近つくづく思う。
最低限の住処と、服と、「食」。これが確保できれば極端な話、それ以外の仕事がなくとも生きて行ける。もっともっと耕すべきなんじゃないか。そもそも、多くの人達は畑を耕す代わりに、なにか他の仕事をしているのだから。「食」を手に入れるために(余裕のある人はその他、趣味のものがあるだろうけれど)働いているのだから。
と、こんなことを考える余裕ができたのは、コロナ自粛のおかげだ。
コロナウイルスで多くの人が苦しんでいる。
この先どうなるのか、分からない。
でも皮肉なもので、今回の自粛騒ぎでぼくは恩恵を受けた。
勤務時間が減り、体調管理がしやすくなった。
通勤時、これまでのような満員電車ではなくなった。
家族で過ごす時間が増え、自宅を掃除する時間が出来た。
そして多分、今回のようなことがなければ、決して手に入れることのできなかった、「自分の時間」を過ごすことが出来ている。日本で働く、多くの人にとってはどうなのだろう。
このウイルスが零細企業のサラリーマンたちの思念が生んだ産物だとしたら、いつ本当の収束を迎えるのだろう。

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次回は、たぶん、漫画について思うことを。

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写真はiPhoneで撮ったものを組み合わせて作った。
ここ何年かスマホでばかり写真を撮っていたけれど、最近リコーのコンデジを手に入れた。だからそのデジカメで撮った写真を次回から載せられるので楽しみにしている。リコーの写りは自分のiPhoneと比べて、さすがに綺麗。だけど、古いコンデジなので暗い場所ではノイズが目立つ。もう一つやっかいなのはInstagramに写真をアップする場合だ。リコーからPCにデータを移し、さらにPCからメールでiPhoneにデータを送り、それでやっとインスタにアップできるってことで手間がかかりすぎる。もっと効率のいい方法があるのだろうか。

2020年5月19日火曜日

2020/05/16 陰謀論(covid-19)

写真はいわゆる三密である。
草むらで密談、隠密、密会。
何かをくわだてている。
以前から、ぼくは陰謀論に興味をひかれる。
自分自身に当てはめれば、花粉症が筆頭に上がる。
もう30年近くも前からぼくは花粉症に苦しんでいる。
鼻がつまってまともに息ができない時などは、その辛さを例えるなら、水を張った洗面器に顔をつけて、息継ぎしようにもできない苦しみとでも言おうか。
春になり毎年毎年この辛さを味わっていると、この花粉症ってヤツが何かの陰謀じゃないかと思えてくる。
なぜ、そんなことをするのか。
製薬会社やマスク会社のたくらみだと言う人がいる。
なるほど、ありそうな事だ。
映画の世界では水道水に毒薬を混ぜたジョーカーをバットマンがやっつけた。ジョーカーがなぜそんな事をしたのか良く覚えていないけれど、金のためではなかった気がする。
単純に自分の楽しみのため。
人を困らせるのが彼の趣味だったような、、。
目のかゆみと鼻づまりが続き、頭に霞がかかり、だるくて何も手につかなくなると、後はもうひたすら横になって眠り続けるしかない。そしてまたいつの日か目覚めとともに鼻が詰まるのだ。そんなザマを誰かが陰で眺めて喜んでいるのだろうか。さすがにそんな事は無さそうだが。
特効薬万歳!

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さて、この度のウイルス蔓延に陰謀論を当てはめるとどうだろうか。強国の覇権争いに拠るなれの果てだろうか。
5G獲得は情報戦を制することになるようで、アメリカと中国が熾烈な争いをしてきたところでのこの騒動だからだ。
しかしこれをぐっと身近に、自分の回りで起きている影響を考えてみると、トイレットペーパーやマスクや消毒液が手に入らなくなり、出勤日数が週5日から週2〜3日に減り、外出に気を使うようになって、家族揃っての外食や買い出しを控えるようになった。それにともなってLINEやInstagramでの情報交換、電話での通話時間、それから家族でYoutubeを楽しむ時間が増えた。後は自宅を掃除する時間が増えた。

これをどう考えたら良いのだろう。
2011年には大震災が起こり、原子力発電所が爆発した。
この震災による影響はまだ収まっていない。
当時いつまでも続く強い揺れに、ぼくは家が倒れてしまうのではないかと強い恐怖を感じた。
翌日、仕事を終え、戻った事務所で福島での事故を知った。
そしてラジオやテレビを通して、この原発事故の影響を知るにつけ、新たな恐怖が募った。それは地震による揺れや津波とはまた違う、見えないものに対する恐怖だった。それから計画停電が始まり、ガソリンスタンドの前では渋滞が起きた。テレビやラジオからはいつものCMがなくなり、同じものが繰り返し流された。それはまさに、緊急事態だった。

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次回に続けます。

2020年5月15日金曜日

2020/05/15 秘密基地その11

写真は10年ほど前のもの。最近はすっかりスマホカメラばかり使っているけれど、この時はまだガラケーだった。だからこの写真は一眼レフで撮っている。

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秘密基地 その11

狭くて息苦しい穴から抜け出し、排水口の蓋を押し上げて顔を出すと、そこにおばあちゃんが立っていて、不思議そうに僕等を見ていた。
とっさに叱られると思った。
でもおばあちゃんは口を開かず、僕等を見ているだけ。
何か言い訳しなきゃと思い、ぼくは「大事なものを落としちゃって、探してたんだ」と話した。
「見つかった?」と聞かれて、見つかったと答えると、良かったね、と言いながらおばあちゃんは中を覗き込み、狭い排水口の中に4人もいるのを見て、「ツバメちゃんみたいね。気をつけてね」と言って、離れていったのだった。
長いこと何が「ツバメちゃんみたい」なのかが分からなかった。でも、今ならわかる。

それから少ししてみんなの塾通いが始まり、新しい秘密基地づくりの機会はなくなった。楽しい基地づくりよりも勉強を優先する理由がぼくにはわからなかったけれど、そんなぼくも、その半年ほど後から塾通いをするようになった。
塾へ行かせることに決めた、と言われて「学校に行ってるじゃないか。これ以上勉強なんて嫌だ。今は遊びたいんだ」と母親に言ったのを覚えている。
開放された自由な空気感が秘密基地にはある。逆に束縛するもの、当時それは親や教師だった。その秘密基地づくりができなくなって、しかも塾の講師という新たな敵ができてしまったのだった。

それから義務教育を終え、高校を出て、一人暮らしを始めた。そのスタートは学生マンションで、いまも集合住宅に住んでいる。でもそれはあの頃憧れていた秘密基地とはやっぱりどこか違う気がする。