そうそう、アストロ球団の「殺人L字投法」について書いたけれど、当時小学生だったぼくにとって、現実と漫画の境界は曖昧で、幼馴染を相手に何回もそれを練習した。他の多くの漫画でもそれは同じで、「ゲゲゲの鬼太郎」では妖怪の存在を信じて妖怪探しをしたし、「キテレツ大百科」ではボールと洗面器でコロ助を作ろうとした。そんなぼくを見かねた母がある日片っ端から漫画を処分してしまった。残ったのは「美味しんぼ」1冊と「クッキングパパ」1冊だけで、それ以降のぼくはその2冊を交互に読むことしかできなかった。なんとそれは高校3年まで続き、受験を控えたぼくは夜な夜なその2冊に読みふけていた。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
“ノックの音”
進学がきっかけで18歳から一人暮らしを始めた。
と言うか、親への共依存から逃れるべく、進学をきっかけに一人暮らしをすることにしたのだった。
でも実際は学生マンションで出来た友人に甘え通しで、ぼくから親代わりにされた彼はとても大変だったはずだ。
大学はひどい田舎にあり、もともとは学生寮だったその学生マンションは田んぼの中にぽつんと建っていた。
周りにあるのはひたすら、山、田んぼ、古墳と寺で、ティーンエージャーが住むにはのどか過ぎる環境だった。
マンション名は「シティコート」なのだが、シティと言うにはあまりにそこは鄙び(ひなび)ていた。
だから、と言うのではないけれど、一人暮らしを始めたぼくは一人きりの空間と有り余る時間を前にどうして良いのか分からなくて、途方にくれてしまった。
真新しいその学生マンションのベランダから見えるのは、広い空、山の斜面に立つ大学の校舎、田んぼ、後はコンクリート工場のサイロだけ。
一日の授業が終わると、(親代わりにしていた)友人をまねて、自炊を始めていたぼくは、食材の買い出しへ行き、そして夕飯を終えると後はひたすらテレビ相手に一人の時間を過ごしていた。
毎日の買い出しは駅前のスーパーなのだが、歩くと片道40分近くかかるので、自転車で通ったのだけれど、田んぼ脇の通りは狭く、車を避けつつぎりぎりで走らねばならない。なので卒業までの4年の間にその友人もぼくも田んぼに落ちた。ぼくの時は水がはられていなかったのだが、友人のときはどうだったろうか、それが思い出せない。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
続きはまた。
2020年6月6日土曜日
2020年5月30日土曜日
2020/05/30 まんが万歳
以前から漫画について書きたいと思っていたのは、とんでもない漫画を知っているからだ。古い漫画なのでぼくの同年代や若い人はあまり知らないと思う。
「アストロ球団」と言う。
読まれたことがあるだろうか?
ぼくは残念なことに復刻版で5巻までしか読んだことがないのだけれど、驚くべき内容だ。
巨人・大鵬・目玉焼き、などと言われた野球漫画全盛の頃に描かれたものだと思うのだけれど、ここでは王貞治さんがワンちゃん、投手だった金田さんはカネやんなどと愛称で呼ばれ、ぼくなどは名前も知らなかったのだけれど、「赤バット」の通称で知られる川上哲治さん、歴史的な背景を掘り下げたくなる沢村賞の沢村栄治さん、そして勿論長嶋さんなど歴史的な人物が多く出てくる。
が、驚くのはそこじゃない。
何しろ野球の試合中、それも一試合の最中にばんばん選手が死んでゆくのだ。それも事故ではなく、球のために(笑
例えば憧れの「殺人L字投法」だ。これはムナシ(虚しい、から来た名前だろうか)と言うピッチャーが投げる強烈な回転がかかった変化球なのだ。超スローな球で簡単に打てるのだが、バットに当てたが最後、蛇が絡みつくようにその球がバットを這い上がってきて、バッターを強打し、バッターは死に至る!
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
写真はRICOHのコンデジで撮ったもの。
通常の写真は長方形に撮れるけれど、当時写真学生だったぼくには、この正方形のフォーマットが憧れだった。
ハッセルブラッドをはじめとして、このフォーマットで撮れるカメラは高額で手が出なかったから。
カメラがデジタル化されて、正方形撮影が容易になった。
本当ありがたいことなのです。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
ではまた次回に。
「アストロ球団」と言う。
読まれたことがあるだろうか?
ぼくは残念なことに復刻版で5巻までしか読んだことがないのだけれど、驚くべき内容だ。
巨人・大鵬・目玉焼き、などと言われた野球漫画全盛の頃に描かれたものだと思うのだけれど、ここでは王貞治さんがワンちゃん、投手だった金田さんはカネやんなどと愛称で呼ばれ、ぼくなどは名前も知らなかったのだけれど、「赤バット」の通称で知られる川上哲治さん、歴史的な背景を掘り下げたくなる沢村賞の沢村栄治さん、そして勿論長嶋さんなど歴史的な人物が多く出てくる。
が、驚くのはそこじゃない。
何しろ野球の試合中、それも一試合の最中にばんばん選手が死んでゆくのだ。それも事故ではなく、球のために(笑
例えば憧れの「殺人L字投法」だ。これはムナシ(虚しい、から来た名前だろうか)と言うピッチャーが投げる強烈な回転がかかった変化球なのだ。超スローな球で簡単に打てるのだが、バットに当てたが最後、蛇が絡みつくようにその球がバットを這い上がってきて、バッターを強打し、バッターは死に至る!
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
写真はRICOHのコンデジで撮ったもの。
通常の写真は長方形に撮れるけれど、当時写真学生だったぼくには、この正方形のフォーマットが憧れだった。
ハッセルブラッドをはじめとして、このフォーマットで撮れるカメラは高額で手が出なかったから。
カメラがデジタル化されて、正方形撮影が容易になった。
本当ありがたいことなのです。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
ではまた次回に。
2020年5月25日月曜日
2020/05/25 陰謀論(コロナウイルス)
退職金7000万てのは大きく出たね。訓告ってのも普段聞かない言葉でいやらしい処分だ。でもこれ、実は良い解決策がある。コロナ給付金の引き上げだ。10万から7000万へのステップアップ。一人の男の退職金としてそれだけ出せるのなら、現役世代にもそれくらいは出せるであろう。これでほとんどの国民が不満解消間違いなしだ。ぜひお願いしたい。
ところでネットを見ていると、「色々問題があっても今の権力者?たちを選んだのは我々国民一人一人なのだ」と言う意見をみかける。でもそれって本当にそうなのかな、と思う。少なくともぼくは何かの事件に絡んで(汚職、賄賂や失言など)名前が上がり、いつの間にか忘れられていった人たちを誰一人として選んだ覚えがない。
それでも“選んだ”と言うのなら自動的にその人たちが選ばれるようなシステムがあるとしか思えない。賢い人がいて選挙のシステムを考えたときに、自分たちへ票が集まるような構造を作ったのだ、と陰謀論好きとしては考えてしまう。
下々が投票できる一握りの議員たちが、段階的にいつの間にか我々がメディアでしか存じ上げないトップの議員たちを擁立する、そんなピラミッド構造があるのではなかろうか。
陰謀だ。陰謀。と冗談はさておき、前回の続きでコロナ絡みの陰謀論を展開してゆこう。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ★
新型コロナウイルス蔓延を受けて、今後どのような影響が出てくるか。
生きてゆく上で“衣食住”が要として、“食”はどうだろう。食品の多くを輸入に頼っている日本(グーグルで検索すると、2018年度で自給率は37%だそう)では、もし海外からの輸入が減少してしまったら、大変なことになりそうだ。日本には非常食の用意があるのだろうか?これは検索してもヒットがなく、個人に委ねられているのかも、、。“食”はとてもシビアな問題なのではないだろうか。
ぼくはいま東京の西部(多摩地域)に住んでいるのだけど、周辺の古くから住む地主の多くは畑を持ち、人によっては庭に小ぶりながら田んぼまである。越してきた当初は驚いたものだ。でも、生き永らえてゆく上で、これは本来あるべき姿なんじゃないか、と最近つくづく思う。
最低限の住処と、服と、「食」。これが確保できれば極端な話、それ以外の仕事がなくとも生きて行ける。もっともっと耕すべきなんじゃないか。そもそも、多くの人達は畑を耕す代わりに、なにか他の仕事をしているのだから。「食」を手に入れるために(余裕のある人はその他、趣味のものがあるだろうけれど)働いているのだから。
と、こんなことを考える余裕ができたのは、コロナ自粛のおかげだ。
コロナウイルスで多くの人が苦しんでいる。
この先どうなるのか、分からない。
でも皮肉なもので、今回の自粛騒ぎでぼくは恩恵を受けた。
勤務時間が減り、体調管理がしやすくなった。
通勤時、これまでのような満員電車ではなくなった。
家族で過ごす時間が増え、自宅を掃除する時間が出来た。
そして多分、今回のようなことがなければ、決して手に入れることのできなかった、「自分の時間」を過ごすことが出来ている。日本で働く、多くの人にとってはどうなのだろう。
このウイルスが零細企業のサラリーマンたちの思念が生んだ産物だとしたら、いつ本当の収束を迎えるのだろう。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
次回は、たぶん、漫画について思うことを。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
写真はiPhoneで撮ったものを組み合わせて作った。
ここ何年かスマホでばかり写真を撮っていたけれど、最近リコーのコンデジを手に入れた。だからそのデジカメで撮った写真を次回から載せられるので楽しみにしている。リコーの写りは自分のiPhoneと比べて、さすがに綺麗。だけど、古いコンデジなので暗い場所ではノイズが目立つ。もう一つやっかいなのはInstagramに写真をアップする場合だ。リコーからPCにデータを移し、さらにPCからメールでiPhoneにデータを送り、それでやっとインスタにアップできるってことで手間がかかりすぎる。もっと効率のいい方法があるのだろうか。
ところでネットを見ていると、「色々問題があっても今の権力者?たちを選んだのは我々国民一人一人なのだ」と言う意見をみかける。でもそれって本当にそうなのかな、と思う。少なくともぼくは何かの事件に絡んで(汚職、賄賂や失言など)名前が上がり、いつの間にか忘れられていった人たちを誰一人として選んだ覚えがない。
それでも“選んだ”と言うのなら自動的にその人たちが選ばれるようなシステムがあるとしか思えない。賢い人がいて選挙のシステムを考えたときに、自分たちへ票が集まるような構造を作ったのだ、と陰謀論好きとしては考えてしまう。
下々が投票できる一握りの議員たちが、段階的にいつの間にか我々がメディアでしか存じ上げないトップの議員たちを擁立する、そんなピラミッド構造があるのではなかろうか。
陰謀だ。陰謀。と冗談はさておき、前回の続きでコロナ絡みの陰謀論を展開してゆこう。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ★
新型コロナウイルス蔓延を受けて、今後どのような影響が出てくるか。
生きてゆく上で“衣食住”が要として、“食”はどうだろう。食品の多くを輸入に頼っている日本(グーグルで検索すると、2018年度で自給率は37%だそう)では、もし海外からの輸入が減少してしまったら、大変なことになりそうだ。日本には非常食の用意があるのだろうか?これは検索してもヒットがなく、個人に委ねられているのかも、、。“食”はとてもシビアな問題なのではないだろうか。
ぼくはいま東京の西部(多摩地域)に住んでいるのだけど、周辺の古くから住む地主の多くは畑を持ち、人によっては庭に小ぶりながら田んぼまである。越してきた当初は驚いたものだ。でも、生き永らえてゆく上で、これは本来あるべき姿なんじゃないか、と最近つくづく思う。
最低限の住処と、服と、「食」。これが確保できれば極端な話、それ以外の仕事がなくとも生きて行ける。もっともっと耕すべきなんじゃないか。そもそも、多くの人達は畑を耕す代わりに、なにか他の仕事をしているのだから。「食」を手に入れるために(余裕のある人はその他、趣味のものがあるだろうけれど)働いているのだから。
と、こんなことを考える余裕ができたのは、コロナ自粛のおかげだ。
コロナウイルスで多くの人が苦しんでいる。
この先どうなるのか、分からない。
でも皮肉なもので、今回の自粛騒ぎでぼくは恩恵を受けた。
勤務時間が減り、体調管理がしやすくなった。
通勤時、これまでのような満員電車ではなくなった。
家族で過ごす時間が増え、自宅を掃除する時間が出来た。
そして多分、今回のようなことがなければ、決して手に入れることのできなかった、「自分の時間」を過ごすことが出来ている。日本で働く、多くの人にとってはどうなのだろう。
このウイルスが零細企業のサラリーマンたちの思念が生んだ産物だとしたら、いつ本当の収束を迎えるのだろう。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
次回は、たぶん、漫画について思うことを。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
写真はiPhoneで撮ったものを組み合わせて作った。
ここ何年かスマホでばかり写真を撮っていたけれど、最近リコーのコンデジを手に入れた。だからそのデジカメで撮った写真を次回から載せられるので楽しみにしている。リコーの写りは自分のiPhoneと比べて、さすがに綺麗。だけど、古いコンデジなので暗い場所ではノイズが目立つ。もう一つやっかいなのはInstagramに写真をアップする場合だ。リコーからPCにデータを移し、さらにPCからメールでiPhoneにデータを送り、それでやっとインスタにアップできるってことで手間がかかりすぎる。もっと効率のいい方法があるのだろうか。
2020年5月19日火曜日
2020/05/16 陰謀論(covid-19)
写真はいわゆる三密である。
草むらで密談、隠密、密会。
何かをくわだてている。
以前から、ぼくは陰謀論に興味をひかれる。
自分自身に当てはめれば、花粉症が筆頭に上がる。
もう30年近くも前からぼくは花粉症に苦しんでいる。
鼻がつまってまともに息ができない時などは、その辛さを例えるなら、水を張った洗面器に顔をつけて、息継ぎしようにもできない苦しみとでも言おうか。
春になり毎年毎年この辛さを味わっていると、この花粉症ってヤツが何かの陰謀じゃないかと思えてくる。
なぜ、そんなことをするのか。
製薬会社やマスク会社のたくらみだと言う人がいる。
なるほど、ありそうな事だ。
映画の世界では水道水に毒薬を混ぜたジョーカーをバットマンがやっつけた。ジョーカーがなぜそんな事をしたのか良く覚えていないけれど、金のためではなかった気がする。
単純に自分の楽しみのため。
人を困らせるのが彼の趣味だったような、、。
目のかゆみと鼻づまりが続き、頭に霞がかかり、だるくて何も手につかなくなると、後はもうひたすら横になって眠り続けるしかない。そしてまたいつの日か目覚めとともに鼻が詰まるのだ。そんなザマを誰かが陰で眺めて喜んでいるのだろうか。さすがにそんな事は無さそうだが。
特効薬万歳!
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
さて、この度のウイルス蔓延に陰謀論を当てはめるとどうだろうか。強国の覇権争いに拠るなれの果てだろうか。
5G獲得は情報戦を制することになるようで、アメリカと中国が熾烈な争いをしてきたところでのこの騒動だからだ。
しかしこれをぐっと身近に、自分の回りで起きている影響を考えてみると、トイレットペーパーやマスクや消毒液が手に入らなくなり、出勤日数が週5日から週2〜3日に減り、外出に気を使うようになって、家族揃っての外食や買い出しを控えるようになった。それにともなってLINEやInstagramでの情報交換、電話での通話時間、それから家族でYoutubeを楽しむ時間が増えた。後は自宅を掃除する時間が増えた。
これをどう考えたら良いのだろう。
2011年には大震災が起こり、原子力発電所が爆発した。
この震災による影響はまだ収まっていない。
当時いつまでも続く強い揺れに、ぼくは家が倒れてしまうのではないかと強い恐怖を感じた。
翌日、仕事を終え、戻った事務所で福島での事故を知った。
そしてラジオやテレビを通して、この原発事故の影響を知るにつけ、新たな恐怖が募った。それは地震による揺れや津波とはまた違う、見えないものに対する恐怖だった。それから計画停電が始まり、ガソリンスタンドの前では渋滞が起きた。テレビやラジオからはいつものCMがなくなり、同じものが繰り返し流された。それはまさに、緊急事態だった。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
次回に続けます。
草むらで密談、隠密、密会。
何かをくわだてている。
以前から、ぼくは陰謀論に興味をひかれる。
自分自身に当てはめれば、花粉症が筆頭に上がる。
もう30年近くも前からぼくは花粉症に苦しんでいる。
鼻がつまってまともに息ができない時などは、その辛さを例えるなら、水を張った洗面器に顔をつけて、息継ぎしようにもできない苦しみとでも言おうか。
春になり毎年毎年この辛さを味わっていると、この花粉症ってヤツが何かの陰謀じゃないかと思えてくる。
なぜ、そんなことをするのか。
製薬会社やマスク会社のたくらみだと言う人がいる。
なるほど、ありそうな事だ。
映画の世界では水道水に毒薬を混ぜたジョーカーをバットマンがやっつけた。ジョーカーがなぜそんな事をしたのか良く覚えていないけれど、金のためではなかった気がする。
単純に自分の楽しみのため。
人を困らせるのが彼の趣味だったような、、。
目のかゆみと鼻づまりが続き、頭に霞がかかり、だるくて何も手につかなくなると、後はもうひたすら横になって眠り続けるしかない。そしてまたいつの日か目覚めとともに鼻が詰まるのだ。そんなザマを誰かが陰で眺めて喜んでいるのだろうか。さすがにそんな事は無さそうだが。
特効薬万歳!
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
さて、この度のウイルス蔓延に陰謀論を当てはめるとどうだろうか。強国の覇権争いに拠るなれの果てだろうか。
5G獲得は情報戦を制することになるようで、アメリカと中国が熾烈な争いをしてきたところでのこの騒動だからだ。
しかしこれをぐっと身近に、自分の回りで起きている影響を考えてみると、トイレットペーパーやマスクや消毒液が手に入らなくなり、出勤日数が週5日から週2〜3日に減り、外出に気を使うようになって、家族揃っての外食や買い出しを控えるようになった。それにともなってLINEやInstagramでの情報交換、電話での通話時間、それから家族でYoutubeを楽しむ時間が増えた。後は自宅を掃除する時間が増えた。
これをどう考えたら良いのだろう。
2011年には大震災が起こり、原子力発電所が爆発した。
この震災による影響はまだ収まっていない。
当時いつまでも続く強い揺れに、ぼくは家が倒れてしまうのではないかと強い恐怖を感じた。
翌日、仕事を終え、戻った事務所で福島での事故を知った。
そしてラジオやテレビを通して、この原発事故の影響を知るにつけ、新たな恐怖が募った。それは地震による揺れや津波とはまた違う、見えないものに対する恐怖だった。それから計画停電が始まり、ガソリンスタンドの前では渋滞が起きた。テレビやラジオからはいつものCMがなくなり、同じものが繰り返し流された。それはまさに、緊急事態だった。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
次回に続けます。
2020年5月15日金曜日
2020/05/15 秘密基地その11
写真は10年ほど前のもの。最近はすっかりスマホカメラばかり使っているけれど、この時はまだガラケーだった。だからこの写真は一眼レフで撮っている。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
秘密基地 その11
狭くて息苦しい穴から抜け出し、排水口の蓋を押し上げて顔を出すと、そこにおばあちゃんが立っていて、不思議そうに僕等を見ていた。
とっさに叱られると思った。
でもおばあちゃんは口を開かず、僕等を見ているだけ。
何か言い訳しなきゃと思い、ぼくは「大事なものを落としちゃって、探してたんだ」と話した。
「見つかった?」と聞かれて、見つかったと答えると、良かったね、と言いながらおばあちゃんは中を覗き込み、狭い排水口の中に4人もいるのを見て、「ツバメちゃんみたいね。気をつけてね」と言って、離れていったのだった。
長いこと何が「ツバメちゃんみたい」なのかが分からなかった。でも、今ならわかる。
それから少ししてみんなの塾通いが始まり、新しい秘密基地づくりの機会はなくなった。楽しい基地づくりよりも勉強を優先する理由がぼくにはわからなかったけれど、そんなぼくも、その半年ほど後から塾通いをするようになった。
塾へ行かせることに決めた、と言われて「学校に行ってるじゃないか。これ以上勉強なんて嫌だ。今は遊びたいんだ」と母親に言ったのを覚えている。
開放された自由な空気感が秘密基地にはある。逆に束縛するもの、当時それは親や教師だった。その秘密基地づくりができなくなって、しかも塾の講師という新たな敵ができてしまったのだった。
それから義務教育を終え、高校を出て、一人暮らしを始めた。そのスタートは学生マンションで、いまも集合住宅に住んでいる。でもそれはあの頃憧れていた秘密基地とはやっぱりどこか違う気がする。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
秘密基地 その11
狭くて息苦しい穴から抜け出し、排水口の蓋を押し上げて顔を出すと、そこにおばあちゃんが立っていて、不思議そうに僕等を見ていた。
とっさに叱られると思った。
でもおばあちゃんは口を開かず、僕等を見ているだけ。
何か言い訳しなきゃと思い、ぼくは「大事なものを落としちゃって、探してたんだ」と話した。
「見つかった?」と聞かれて、見つかったと答えると、良かったね、と言いながらおばあちゃんは中を覗き込み、狭い排水口の中に4人もいるのを見て、「ツバメちゃんみたいね。気をつけてね」と言って、離れていったのだった。
長いこと何が「ツバメちゃんみたい」なのかが分からなかった。でも、今ならわかる。
それから少ししてみんなの塾通いが始まり、新しい秘密基地づくりの機会はなくなった。楽しい基地づくりよりも勉強を優先する理由がぼくにはわからなかったけれど、そんなぼくも、その半年ほど後から塾通いをするようになった。
塾へ行かせることに決めた、と言われて「学校に行ってるじゃないか。これ以上勉強なんて嫌だ。今は遊びたいんだ」と母親に言ったのを覚えている。
開放された自由な空気感が秘密基地にはある。逆に束縛するもの、当時それは親や教師だった。その秘密基地づくりができなくなって、しかも塾の講師という新たな敵ができてしまったのだった。
それから義務教育を終え、高校を出て、一人暮らしを始めた。そのスタートは学生マンションで、いまも集合住宅に住んでいる。でもそれはあの頃憧れていた秘密基地とはやっぱりどこか違う気がする。
2020年4月26日日曜日
2020/04/26
写真は牛久の大仏様。高さは120m、とにかく大きい。
連れてこられた子供が驚いて泣いた、という噂もあるほど。
1993年に作られたそうです。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
前回から3年以上空いてしまった。
この間に子供が生まれ、2回引越しをした。
自営業だったのが、会社員になった。
環境の変化で目眩がするほど。
これまでは出来るだけ自分の幼い頃の記憶から遡って、
ブログをつけてきたけれど、
これからはいま自分が感じていることや思っていることも書いていきたい。でもまずは前回からの続き、秘密基地の話を完結させます。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
秘密基地 その10
防空壕を基地にすることが出来なかったぼくらは、次に排水溝を秘密基地にした。
その日、基地へ集合してみると前日の雨で基地の中に置いていたものが押し流されていた。
ぼくらの秘密基地は排水溝とは言え、その貯水部分でそれなりの広さがある。そこへバスマットを引き、色々なものを持ち込んで基地にしていたのだけれど、それが雨で押し流されてしまった。
流されたものは基地にしていた貯水部分と比べ、はるかに狭い排水路で、ガラクタばかりだし放っておこう、と思ったのだけれど、「自転車の空気入れが無くなったら困る」と一人が怒り出し、それでぼくらはしかたなく、その狭い水路に入ることになった。
四つ這いになり、一列になって穴の中を這い進む。
満足に頭を上げられないほど、穴の中は狭くて息苦しさを覚える。
ぼくらは自分たちが進んでいる方向だけはわかっていた。
ここを進めば行き着くのは通りの交差点だ。
でもそれは外での話で、頭上でのこと。
この排水路の中は暗く、狭く、景色は変わらず、いつまでたっても自分たちがどの辺を這っているのか分からなかった。
僕等はひたすら前を行く友達の靴底を見ながら這い進む。
しばらくは服が壁を擦る音と自分たちの息遣いばかりが耳についた。
次第にその狭さと息苦しさで、いくら進んでも自転車の空気入れは見つからず、後戻りも出来なくなって、このまま排水溝から出られなくなるのではと、怖くなった。
なので僕は「空気入れ、見つかった?」と声をかけた。
「まだ見つからない」そう返事があって、
「もう探すのやめて戻ろう」と答えたけれど、
「あれは家の空気入れだから、無くしたら困る」と言われて、また這い進む。
それからずいぶん前進して、肘や膝が痛くなってまた泣き言を言い出したくなった頃、やっと空気入れが見つかった。
「見つけた」と先頭から聞こえてほっとした。
それから「これ持って下がれないから、後ろに回して」と後ろ手に空気入れが回されてくる。
受け取った空気入れをぼくも股の間から後ろに回す。
「戻って!」と先頭から声が上がった。
皆んな息苦しくて、早く戻りたいのだ。
前進するのもやっとの狭い排水溝を、後ろ向きに下がって進むのはさらに大変なことだった。
くるっとUターンしたくても、それだけの幅がない。
窮屈な中を無理やり後ろ向きに進むことで何回か前の友達の靴がぼくの手を踏み、ぼくの靴が後ろの友達の手を踏んだ。とても息苦しかった。
「こんなの持ったまま下がれない」一番前を行く(後ろ?)友達が空気入れを抱えたまま進むのが辛い、とぼくに空気入れを渡してきた。そしてまたぼくらは息を切らしながらきた道を戻りだした。
でもぼくも直ぐに音を上げた。
ただでさえ這い辛いのに、空気入れが邪魔で仕方ない。
「自分で持って行きなよ」とぼくは家からこの自転車の空気入れを持ってきた本人にそれを渡した。
どうにか自分たちの秘密基地へ辿り着いた。
排水溝の中とはいえ、広い空間へ戻りほっとした。
それは皆んなも同じ気持ちで、4人集まるとひとしきり声を上げて不安だった気持ちを発散した。そして外の空気を思い切り吸うべく、秘密基地の蓋である格子状の鉄蓋を開けて顔を出した。するとそこに一人のおばあちゃんがいてぼくらのことを見下ろしていた。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
続きはまた直ぐに。
秘密基地の話は次で完結します。
2017年12月31日日曜日
2017/12/31 秘密基地 その9
写真は福生のとある学校の運動会練習風景。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
秘密基地 その9
自分たちで作ることをやめて、出来合いの場所を秘密基地に
することにしたぼくたちだったけれど、防空壕は使えず、
次に見つけたのが道路の“排水溝”だった。
排水溝と言ってもぼくらが基地にしたのはコンクリートの蓋がのった、あの幅の狭い“水路の部分”では無くて、
格子状の鉄蓋のかかった“貯水部分”で、
それは開通前の道路脇にあって、まだ使われていなかった。
指をかけて力を込めると、その格子状の鉄蓋は思いがけず
簡単に引き上がり、ぼくらは中へ降りた。
水路に比べれば広いけれど、4人も入れば貯水部分も
窮屈で息苦しい。ただし風が入らず暖かかった。
ぼくらはそこへバスマットを持ち込んで敷き、
他にも自転車の空気入れや、工事現場で拾った金具、
壊れたテレビ、色水を入れた水鉄砲、などなど
ガラクタを持ち込んだ。
準備が終わりバスマットに座り込む。
思いがけず良い基地だった。
それからぼくらはこの秘密基地を足がかりにこれから
どんな冒険ができるかを話し合い、この日は解散した。
翌日も秘密基地へ。
でもどんなに話し合っても冒険の良いアイディアは
出てこない。
排水溝の狭い貯水エリアの中にいて、することがない。
サイコロのようなほぼ正方形の場所にぼくら4人は潜り
込んでいた。ここに貯水エリアの2周り以上も小さな
排水溝の口が前後に開けている。
その口を背にして2人、それから穴のないコンクリート
の壁をしにして2人が敷いたバスマットの上に座っていた。
一度ならず、その排水溝の穴をたどってみようか、と
ぼくらは話し合った。でもその穴の行き着く先はわかって
いる。そんなものは冒険と言えないだろう。
それからまた、ぼくらは何度も自分たちの真上・・
格子状の鉄蓋・・から除く青空を見上げた。
外は明るい。
ここは暗い。
不意にカツカツと響く足音が近づいてきて、ドキリとする。
どうやらそれがヒールを履いた女性の足音らしいとわかり、
ぼくらはにわかに色めきだった。
「おい。ここならパンツ丸見えじゃないか」
でもその女性はぼくらの潜む貯水エリアに影だけ落として
歩み去った。残念、と思う間も無く次なる足音が響いた、
がそれは作業服の男だった。
その男は鉄蓋の真上に立ち、まだ上を見上げていたぼくらは
顔に靴底の砂を浴びせられた。
また翌日、秘密基地の鉄蓋を開いてぼくらは驚いた。
敷いたバスマットが斜めになっている。
でもその原因はすぐに分かった。
犯人は昨晩の雨だ。
排水溝が本来の目的を果たしたらしい。
雨水の流れで、ぼくたちのガラクタ類も押し流されて
しまったのだ。
バスマットの位置を戻して座るとお尻が濡れてしまった。
足元もまだ濡れている。
濡れたお尻の不快感を我慢しながら、残されたものと、
流されたものを確認する。
押し流すには少々重たかったのだろう、
見ると排水溝の口のところにガラクタの一つ、工事現場で
拾った金具が転がっている。
見当たらないのは水鉄砲と自転車の空気入れだ。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
続きはまたです。
犯人は昨晩の雨だ。
排水溝が本来の目的を果たしたらしい。
雨水の流れで、ぼくたちのガラクタ類も押し流されて
しまったのだ。
バスマットの位置を戻して座るとお尻が濡れてしまった。
足元もまだ濡れている。
濡れたお尻の不快感を我慢しながら、残されたものと、
流されたものを確認する。
押し流すには少々重たかったのだろう、
見ると排水溝の口のところにガラクタの一つ、工事現場で
拾った金具が転がっている。
見当たらないのは水鉄砲と自転車の空気入れだ。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
続きはまたです。
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