2016年3月6日日曜日

2016/01/25 大阪 synchronights


写真は前回、前々回からの続きで3枚組の組写真の内、3作目。
前の2作品と同様、多重露光で撮ったもの。
タイトルを「synchronight」と名付けてフォトコンテストに応募
したのだけれど、正しくは複数形で「synchronights」となるらしい。

大学では写真を専攻していたので、課題でしばしばテーマが
必要になった。当時、ぼくはガランとした都市の風景を撮りたかった
のだけれど、学校が、大阪は大阪でも奈良県との県境で山の麓にあり、
ぼくはその学校のバスロータリー前に部屋を借りていたので、
都市の写真を撮るのであればいちいち遠征しなければならなかった。

それとまた、大阪で過ごした4年間に、幾度か(おそらく100回くらいは)
梅田や心斎橋やその周辺の街へ行ったのだけれど、大阪の街は東京と比べて
都市部でもごちゃごちゃしていて、思い描いていたような町ではなく、
それは中心から離れた大学寄りの街でも同様で、まだ自動車という移動手段を
持っていなかったぼくは、自分の行けるエリアに撮りたい街が見つからず、
挙句、夜景を撮ることにしたのだった。

なぜ夜景なのかというと、当時ぼくの住んでいた街は大阪で唯一の村の近くで・・
住所は「郡」だった・・学生マンションのベランダからは田んぼと
セメント工場と、空しか見えないようなところで、日中この街で写真を撮るとなると、
よほどひねりを効かせない限り、写真に写るのは山と田と空ばかりになってしまうのだ。
・・大自然だ。

自然は自然でいいのだけれど、若い盛りの当時、ぼくは、大自然よりも人工的な、
シャレた写真が撮りたかった。
それが夜景ならば、撮れる絵が一変する。
夜ならば、街灯の明かりが人工的な雰囲気を演出してくれるからだ。

だから、乏しい光を求めて・・田舎のこと、街灯自体が少ないから・・ぼくは
度々、暗い街の中をうろついたのだった。

※上の写真はぼくの実家の方なので、大阪ではありません!

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