写真はケセランパサラン・・・だと思って喜び勇んで撮ったもの。
風に流されて階段下に群れていたのだけれど、いざ検索してみたら・・違うのかも・・。Wikipediaに出ているものはもっと謎めいていて・・真っくろくろ助を白くしたようなものなのだ。
ケセランパサランは江戸時代以降の民間伝承上では謎の生物とされている物体。
手に入れると幸運を呼ぶって話なのだ。
と、するならば、ぼくが見つけたように、こんなにあったらありがたみがないし、しかもこれ、線路の脇に紫色の花をつけながら、この綿毛をたくさん飛ばしていた。んー、似て非なるものか。ってこれじゃあ夢が無いな。ぼくはこのケセランパサランと、ツチノコに同じようなオーラを感じるのだけれど、いったい本物のケセランパサランは存在するのかな。
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小学校の4年生くらいまでは、宇宙人とかネッシー、お化け、超能力、そんなものに本当に憧れていた。それが5年生くらいからちょっと現実的になってきて、見つからないものを追いかけるだけじゃなくて、秘密基地を作ったりして、自分たちで楽しみを作るようになった。
でもカブトムシの話は、3年生か、2年生かそれくらいの頃のことだ。
いまじゃ虫は苦手だけれど、当時はまだ平気で触っていたのだ。
夏休み明けの教室には必ずカブトムシやクワガタを持ってきている人がいて、
やっぱりカブトムシやクワガタには、漠然とでも憧れるものがあった。
だからその年の夏休みのある日、親のOKが出ると、早朝に幼なじみと待ち合わせて、
近所の林にカブトムシを探しに行ったのだ。
でも、いなかった。
だから翌日も、その翌日も、ぼくたちは何回か探しに行った。
で、ある日はメスのクワガタを捕まえて、
また別のある日にはメスのカブトムシを捕まえた。
ぼくたちはそれを虫かごにいれて、他の友達に見せて回ったのだけれど、
メスは人気がない。
それでも動くってだけで、当時のぼくには面白かった。
それでしばらくの間は虫かごに入れて観察していたのだけれど、
やっぱり出して遊びたくなって、
家の中の畳の上にそいつらを下ろした。
最初、ぼくはメスのクワガタを手に乗せて遊んでいたのだけれど、
小さなクワに挟まれて、痛い思いをしてからはカブトムシで遊んだ。
このカブトムシがやたらに足が速いのだ。
指を挟んだクワガタとは大違い。
気をつけないと逃げられちゃう。
特別なヤツだった。
だから、また虫かごに戻すとクラスの友達に自慢したものだ。
それがゴキブリだと分かったのは何日後のことだったか。
やはり出して遊んでいるのを見に来た父親に、
「こいつは特別足が速いんだ」と、見せたところ、
「ゴキブリだ。捨てろ!」と言われて、
発覚したのだ。
似て非なるもの。
確かに、触覚は長かった。
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