小学校の何年生だったか思い出せないけれど、
夏休みの読書感想文を書くために動物写真家の宮崎学(みやざきがく)さんの著書、
「動物と話せる男」を読んだのが、ぼくが写真に興味をもつきっかけだった。
この本の中で魅力的に描かれていたカメラとカワセミに惹かれて、
ぼくは、誕生日にコンパクト・カメラを買ってもらった。
そのコンパクト・カメラは・・今となってはどこのメーカーのものかも分からない・・
110フィルム(ワンテンフィルムと読む)を使用する簡易的なもので、
明るさの調整などは無く、ピントも3種類(近い・中間・遠い)とざっくり。
ズームも仕組みは不明だけれど、スライド式で(広い・狭い)と2つ選べるだけの
ものだった。
その分、軽量で、使い方も単純だから、ぼくはしばらくの間・・飽きるまで・・
どこへでもそれを持って行ってパチパチ写真を撮っていた。
写真を撮らなくなったのは中学校に入ってから、親に一眼レフ・カメラを
買ってもらってからだ。
せっかく値の張るカメラを与えられたのに、使いこなせず、嫌になってしまったのだ。
(撮れた写真はブレていたり、明る過ぎたり、暗過ぎたりするものばかりだった)
格好いいカメラなのにもったいないな、と思いつつ、
部活で始めたバスケット・ボールと、学習塾通いが忙しくなって、
すっかりカメラ離れが進んでしまった。
それが進学した高校が家から遠く、通学に時間がかかるために文化部を選ぶことになり、
写真部に入ったことが、また写真を始めるきっかけになった。
以来20年以上も写真に関わっている。不思議なものだ。
写真は2010年冬に撮ったもの。
写真だけ見て、夏だと思ったら2月に撮った写真だった・・。
古いCanonのデジタル・コンパクト・カメラで撮った。それでも、
110フィルムのコンパクト・カメラと比べたら、格段に性能がいい。
あ、そうそう。それと、
写真家の宮崎学さんは、作家の宮崎学さんとは別人です。
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